私がカメラを向けたくなる光景のひとつに「影」があります。
窓から差し込むサイド光のレンブラントのような重厚感のある光の効果も好きですが、
私が良く撮影するのは、木漏れ陽がつくる影です。
太陽の光はカメラには厳しく、春から夏にかけての日中の強い太陽光は硬い印象になりやすいもの。
できるだけトーンの優しい日陰を選んだり、雲が太陽を隠す瞬間を待つことが多いです。
木陰は涼しく、いくつもの葉の間を通って届く光が和らいだ印象になり、複雑な光が面白い演出をしてくれることがあるので大きな木々を好んで探します。
時間がちょっとずれるだけで消えてしまう一瞬の表情。
お天気の状況では現れない効果。
一期一会の出会いに、面白い影が見えると嬉しくなってシャッターを押し続けてしまいます。
プレゼントをもらったようにも、歓迎されているようにも感じる瞬間です。
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