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執筆者の写真EMI KADOI

ファインダーから覗く美しい世界


ひょんなことから個展を目標にすることにしましたが、それを現実にするために自分と約束したことがあります。

それは、

人からの助けをありがたく受け取る

です。

機械全般が苦手で家電も人並に使いこなすことができない私が、写真のスキルを上げていくためには、誰かに教えてもらったり助けてもらったりしないと乗り越えられません。

それまでの私は、人が手助けしてくれることをうまく受け取れませんでした。

居心地が悪くなってしまうのです。

しかしそれでは前に進めない。

素直に受け取ってみよう。

そう決めたのです。

そう決めたら、すぐに最初の助けがやってきました。


写真が好きなんです。周りの人に話すようにしたら、

デジタル一眼レフとレンズを借してくれる人が現れたのです。

NIKONのD810と50㎜の単焦点レンズ。

そんな高価なものをタダで借りるなんて、これまでの私にはできなかったことですが、

ありがたくそのご厚意に甘えることにしました。

しかし、突然のプロ仕様のカメラを私が使いこなせることなんてできません。

ぜんぜんうまく撮れないし、iPhoneのほうが綺麗に撮れる。

いつもの私ならすぐにギブアップしてしまいます。投げ出したいくらいわからなかったのですが、

個展開催という大きすぎる目標を実現するため、コンデジでは難しかった表現を実現するため、とりあえず週末は必ず一眼レフを持って出かける、という生活をスタートさせました。

カメラを借りるようになって何度目かの週末に戸隠へ旅行に行きました。

そこでファインダー越しに見た雪の美しさに私は心を奪われたのです。

なんて美しい世界。

こんな世界が世の中にあったのだ、という新しい発見をしたとたん、カメラの使い方の難しさよりも一眼レフで撮る可能性のほうが大きくなったのです。

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