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執筆者の写真EMI KADOI

小さな小さなクレマチス


自粛生活も1年以上となり、

自宅で過ごす時間が日常生活としてすっかり定着しました。

コロナ前の、

動いてばかりで

家でゆっくり過ごすことがなかった日々は思い出せないくらいに薄れています。

ゆっくりと流れる時間は心地よく、

開けっぱなしの窓から部屋を抜けていく風を感じ、光を感じ、

ベランダで揺れる洗濯物のリズム感に癒されています。

小さな変化に幸せを感じます。


今年も昨年と同様、緊急事態宣言で近くの庭園はすべて閉鎖。

大好きなバラを求めて遠出までして撮影に出かけていたのに、今年もあきらめて自宅に飾る切り花を楽しみました。


最近のお気に入りは3週間前に購入したクレマチスです。

購入した日は色づいてふっくらした大きな蕾がが3つあり、4日後に開花しました。


3つの花が開花して10日ほどして花が終わった後、

蕾のまま終わってしまうと思っていたのですが、小さな小さな蕾がふっくらしてきました。

頑張れ~♪と声をかけながらお世話を続けたところ、

ここにきて小さな小さな花を咲かせてくれています。



小さな蕾の花びらは先がとがっていなくて丸みがあります。

スミレのような可憐さです。


こんなふうにゆっくりとゆっくりと時間をかけて開いていく姿が可愛いです。


もともとは濃いブルーバイオレットなのですが、花びらの色の薄い子(可愛いので子と呼んでいます)もいます。

朝起きて、窓際で朝日を浴びた元気な姿を目にするとうれしくて、

せっせと水を替え水切りをして写真を撮る、というのが最近のモーニングルーティーンです。


昔から花や植物は好きでしたが、育てるのが下手すぎてすぐに枯らしてしまうダメな私でした。

枯らすと自己嫌悪になるので花を家に飾るのはだいぶ長い時間、避けていました。


そんな私が花の写真を撮るようになり、少しずつ上手になり、おうち時間が増えるようになって花を長く楽しめるようになりました。

花と呼吸が合うと言いますか、リズムが合うようになったと言いますか。

そんな言葉がぴったりくる感覚です。


マスクなしで外を歩きたい。

友達と思いっきりおしゃべりしながらご飯を食べたい。

そんな欲求に時々襲われたりもしますが、新しい生活習慣は私に優しく、私の周りにも優しさが広がる居心地の良い時間です。

これはこれで悪くないと思っています。

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